南牧村の主要な神社(十二社)の御朱印が「道の駅オアシスなんもく」で4月から発売されたのを機に、実際に十二社を巡拝してきました。村に住んでいながら初めて訪問した神社も多かったのですが、それぞれに特徴と見どころがあり、歴史の重さと信仰の厚さを実感できました。(写真が多いため、前編と後編の2部構成にしています)

南牧村内には、小さな社まで含めると数多くの神社があります。今回御朱印が発売されたのは、各地区を代表する十二の神社です。十二社は村内全域に分散していて、各地区で今も信仰されています(十二社の大まかな位置は以下の地図を参照)。道の駅の店内には十二社を参拝できる神棚が設置され、宮司直筆の日付印を押すことも可能です。4月13日には、十二社を管轄する妙義山中之嶽神社の工藤宮司がご祈祷を行い、神様をお迎えしました。
十二社を1日で巡拝するのはさすがに厳しいので、日程を2日に分け、下流部から上流部へと車で巡りました。「道の駅オアシスなんもく」を起点に1日に6社を巡り約2時間、2日間合計で約4時間の行程でした。どの神社へも車でアクセスできますが、駐車場がない神社がほとんどなので、駐車スペースの確保が必要です。以下、私が車を停めた場所も含めて、巡拝した順に十二社を紹介します。
小澤神社(おざわじんじゃ)
村内の十二社のうち、最も下流部にあるのが小澤神社です。道の駅から下仁田方面に車を走らせ、「南牧村森林組合 山元貯木場→」と書かれた緑の標識を右折。突き当りが神社の境内で、駐車場もあります。
赤い木の鳥居をくぐって石段を上ると、赤い屋根の拝殿です。鳥居の左手には、複数の庚申塔が立ち並んでいます。





熊野神社(くまのじんじゃ)
熊野神社へは、道の駅の手前を右折し(「黒滝山」方面)、橋を渡り左折してしばらく進み、コンニャク工場を過ぎると、左手に鎮守の森と赤い鳥居が見えてきます。駐車スペースは鳥居の先にあります。
うっそうとした森に囲まれた熊野神社には、鳥居の両側に建つ2つの整った石灯籠や、立派な二十三夜塔があります。拝殿の奥を進めば、大塩沢川に掛かる「住吉の滝」も見られます。




千原神社(ちはらじんじゃ)
千原神社は、道の駅から県道を上流部へ進み「なんもく学園」の標識を右折。橋を渡った先の交差点を直進し、坂道を上った先にあります。途中で神社への石段が右手に見えますが、このあたりは道路が狭いため通過、カーブを曲がった先の広場に車を停めました。
千原地区を見下ろす急斜面に鎮座する千原神社は、手作り感ある赤い鳥居の奥に拝殿がありますが、賽銭箱は置かれていません。高台に位置するため、道路からは集落や近隣の山々を遠望できます。




磐戸神社(いわどじんじゃ)
磐戸神社は、千原から県道を進んだ先の磐戸集落の中心部にあります。駐車場は神社付近にないため、神社から少し戻り、「磐戸バス停」前の駐車スペースに停めました。
磐戸神社では石灯籠が多く見られ、特に最前列の「常夜燈」と刻まれた灯篭には高遠石工の名前が刻まれています。ご神体の石棒は拝観できませんが、境内には石棒をくぐらせた「穴あき石」が置かれています。なお磐戸神社では、半年間に溜まった心身の穢れや災厄を祓い無病息災を祈願する神事「夏越の祓(なごしのはらえ)」が、6月下旬〜7月末にかけて行われています。茅の輪(ちのわ)をくぐって厄除けを行う行事として、地元住民から親しまれています。





檜沢神社(ひさわじんじゃ)
深い山中に位置する檜沢神社へのアクセスは、地図上(グーグルマップ)では、上野村に通じる県道下仁田上野線から右に折れ、細く急な山道を上るしかないように見えます。しかし近年、境内の下まで通じる迂回路(グーグルマップには未記載)が開通しました。迂回路への入口は、細い山道への分岐を通過した先にあり、こちらの道を通ったほうが道が広く坂も緩いので運転が楽。駐車場もあります。
南牧で最古の社とも言われる檜沢神社の本殿(拝殿の奥)は県内でも珍しい三間社流造で、享保7年に建造と推定されています。本殿で見られる木の彫り物や、本殿横の神楽殿も見どころです。参拝者が宿泊や祈祷を行う「御籠殿」もあり、駐車場からは郷土の山である檜沢岳も望めます。








大日向神社(おおひなたじんじゃ)
南牧村役場近くの県道沿いに建つ大日向神社。周囲には駐車スペースがないため、少し進んだ先にある「南牧村住民センター」の駐車場に車を停め、徒歩で向かいました。
村の中心部に位置する大日向神社は手入れが行き届いていて整備されています。手すりが付いた石段を上り、一対の狛犬が置かれた鳥居をくぐれば拝殿です。境内には、ハートの形をした日本の伝統文様 「猪目(いのめ)」が彫られた石灯籠が見られます。




残りの6社を巡拝した記録は、後編でお伝えします。(以上)









