【登山】ぐんま百名山の一つで岩峰が見事な桧沢岳

桧沢岳(ひさわだけ)は、南牧村の南西部にそびえる岩峰が見事な山。山頂近くの西峰から望む展望は素晴らしく、ぐんま百名山にも選定されています。残念ながら紅葉を味わうには早すぎましたが、今回、登山道調査を行うTさんに同行して桧沢岳に登ってきました。(登山日:2024年10月14日)

南牧村と上野村を結ぶ県道45号線沿いから桧沢岳を遠望。右奥の3つの峰の一番右が山頂

桧沢岳の登山口は、南牧村と上野村を結ぶ県道45号線の途中から左に入り、細道を谷間に沿ってくねくね登った先の大森橋です。橋の周辺は道が拡張されていて、数台の車が駐車できます。

登山口の大森橋。分岐の左手を徒歩で進む。右手は塩之沢峠から上野村に至る峠道
橋のたもとには「桧沢岳登山口」の標識が立つ

13時頃に登山開始。10分ほど歩くと車道が途切れ、本格的な登山道に入ります。登山口の駐車スペースは民家用の駐車場で、一般の車はここまで入れないので要注意です。

ここからが本格的な登山。入口には「桧沢岳登山口」の新しい標識が立つ

登山道に入り廃屋の庭を通過したら、樹林帯の中をジグザグに上る急登が始まります。至るところに巻かれた赤テープを目印に進みます。

廃屋の庭先を通過
樹林帯の中を登る。そこそこの急登
登山道沿いの樹木に、サルノコシカケを発見。何年も前からこの場所にあるらしい

大森橋の登山口から50~60分で、「見晴台」と呼ばれる展望地に到着。すぐ下は断崖なので要注意。

見晴台
「髭摺岩」と書かれた石柱が立つ
背後に見える見事な岸壁

見晴台から少し下って登り、山頂への道を左に入れば、「西峰」と呼ばれる頂に到着します。ここは展望が抜群。我々が登った日は薄曇りでしたが、榛名山や妙義山など西上州の山々を遠望できました。晴れた日には浅間山も見えるそうです。

山頂の近くでは登山道にロープが出現
西峰に到着。祠が鎮座する
西峰からの展望。残念ながら浅間山は見えず

西峰から少し戻って登り返すと、三角点と祠がある桧沢岳の山頂に到着しました。ただし樹木に囲まれ、展望はありません。

桧沢岳山頂。それほど広くない
紅葉した樹木に囲まれ、展望はなし

下山ルートは来た道ではなく、時計回りに周回して登山口に戻るルートを通りました。5分ほど下った大きな岩の下には、「桧沢岳神社」が祀られています。かつては村人がここまで登り、祭りを催していたそうです。

大きな岩穴に祀られた神社
岩穴の前に鎮座する祠の脇には、錆びた剣が置かれていた

ここからは、樹林帯の急斜面を沢まで一気に下ります。迷いやすい箇所もあるので、赤テープを目印に慎重に歩きます。沢を渡渉して林道に上がったあとは、道に沿って歩けば登山口に到着します。

赤テープをたどりながら下山
渡渉ポイント
渡渉して少し登ると林道に到着。ここからは林道歩き
しばらく下ると、行きで歩いた車道に合流。車を停めた登山口は近い

登山口には16時少し前に到着。休憩時間を含めて3時間弱で登山できました。コースタイムは長くはありませんが、急登が続くのでマイペースで登ったほうがよさそうです。今回は紅葉には早かったですが、秋には紅葉、春にはアカヤシオが見られるとか。次は春に登ってみたいと思います。(以上)

桧沢集落から見上げる桧沢岳