【登山】連続する4つのピークが目を引く四ッ又山

独特の岩峰を持つ鹿岳と同じ尾根上に位置し、連続する4つのピークが目を引く四ッ又山に登ってきました。南牧村と下仁田町の境にそびえる山ということで、山頂からは下仁田、富岡、高崎方面が見渡せました。各ピークや登山道には多くの石像や石碑が建てられていて、信仰の山であることが伺えました。

下仁田町の馬山丘陵から望む四ッ又山(左)。右は鹿岳。

その名の通りキザギザした4つのピークを持つ四ッ又山。その特徴的な山容は(晴れていれば)富岡、甘楽、高崎方面からも確認でき、隣の鹿岳とともに、南牧村の方角を示す良い目印になっています。

南牧村に近い下仁田町の宮室地区から望む四ッ又山

四ッ又山への登山ルートは、大塩沢地区の大久保集落から登るルートと、小沢地区の野々上集落から登るルートがあります。今回はアプローチが近い大久保集落から四ッ又山をめざします。大久保登山口への入口は、「南牧村ハイキングコース」と書かれた大きな看板が目印。駐車場は、青字で書かれた登山口の看板に沿って進んだ先にあります。ここに車を停めて登山開始。四ッ又山へのルートは左右に2つありますが、今回は時計回りで周回して登るルートを選択。まずは尾根上の「マメガタ峠」をめざし登り始めます。

駐車場は、右の道を入った左側
広い駐車場
登山口。小さな沢に沿って登り始める
何段かに別れて落ちる滝を見ながら登る
分岐。どちらからでも尾根に至り四ッ又山に登れるが、今回は左の登山道を登る
尾根上のマメガタ峠へは、緩やかな登り
マメガタ峠に到着

登山口から45分ほどで、南牧村と下仁田町の境界上の尾根「マメガタ峠」に到着。尾根上を左に進むと鹿岳、右に進むと四ッ又山に至ります。ここから四ッ又の山頂へは、ロープを使った急登が続くので、ここで十分な休憩と水分補給を取ります。

尾根上では山頂まで急登が続く。ひたすら登る
振り返ると、2つのコブが特徴の鹿岳がよく見える
四ッ又山の1つ目の山頂。石の祠が鎮座する。

マメガタ峠から40分ほどの登りで、四ッ又山の1つ目の山頂に到着しました。山頂は狭く、樹木が茂り展望はイマイチ。ここからはアップダウンを経て2つ目、3つ目のピークを越え、正式な山頂である4つ目のピークをめざします。

2つ目のピークに鎮座する石仏
ここからは下仁田、富岡方面がよく見える
3つ目のピークの石仏。台座が高い。
3つ目のピークには、石仏が林立している
烏天狗の像
4つ目のピーク(山頂)への分岐。あと一息
三角点がある正式な山頂に到着。ここにも石仏あり

尾根道から分岐して少しだけ登り、標高899メートルの四ッ又山山頂に到着しました。登山口からは休憩挟み約2時間。木々の間からは、鹿岳や下仁田、富岡方面を見渡せます。空気が澄んでいれば高崎方面も見えそうですが、本日は残念ながらそこまで見えませんでした。

山頂からの展望。浅間山や妙義山が見える
下仁田、富岡方面。その先はかすんで見えなかった

ここからは下山を開始。「大天狗」の石造物がある分岐を右に折れ、大久保の登山口に下りました。

至るところに道標や赤テープがあるので安心
大天狗の分岐点。ここから小沢集落に下る道が分かれる
かつては下仁田町の下郷集落へ下る道があったが、今は廃道に
ルートの途中には水場がある
下山路では黒いカモシカに遭遇
登山開始から約3時間半で、登り始めた登山口へ下山

四つ叉山は鹿岳とセットで登ることもできますが、尾根上の道はアップダウンが激しくロープも多いので、今回は四ッ又山単独で登りました。登山道は南牧の山のなかでは整備されていて山頂からの眺めも良く、快適な登山が楽しめます。4つのピークや登山道には石碑や石像が多く建てられていて、よくぞここまで持ち上げたものだと驚きました。(以上)