【南牧探訪】氷爆 象ヶ滝への道(南牧三名瀑)

南牧三名瀑の一つ、象ヶ滝を見てきましたが、見事に凍ってました。(厳冬期の訪問は、道が悪いうえに凍結しているので要注意)

厳冬期の凍った象ヶ滝

南牧村には多くの滝がありますが、なかでも三名瀑と呼ばれるのが、「線ヶ滝」「三段の滝」「象ヶ滝」の3つ。その中で、村内最奥に位置して厳冬期は氷結する象ヶ滝(ぞうがたき)を見学してきました。滝が落ちる様子が象の鼻に似ていることから命名されたと思われますが、冬場は滝の表面が結氷するので、本来の滝の流れは想像するしかありません。近づくと、氷の中を水が勢いよく流れ落ちているのがわかります。

熊倉集落内の細い車道をおそるおそる進んだ先にある駐車スペース

象ヶ滝へのアプローチは、南牧村最奥の熊倉集落から。車道はこの先も続いていますが、狭いうえに雪が残っているので、集落内の駐車スペースに駐車しました。冬場は無理して進むとUターンできなくなる恐れがあるので、無理せず手前に停めたほうが良さそうです。ただし、ここも2台くらいしか停められず、広めの駐車場がないのが難点です。また、ここは南牧川の最上流部。携帯電話の電波は通じず、村内と比べても気温が明らかに低いです。

車道には、雪が溶けずに残っています。
道端を流れる熊倉川(南牧川の支流)も結氷
滝に至る車道沿いで見られる「人面石」
車道の途中には土砂崩れの跡が残っていて、車はこの先へは進めません。

車を降りて10分くらい歩くと、車道は行き止まりに。駐車スペースがありますが、途中の道が土砂崩れで寸断されていて、今はここまで車では来れません。ただ、土砂崩れがなくても道が極小なので、ここまで来るにはかなりのテクニックが必要です。

元々ある最奥の駐車スペース。ここからは歩道。
滝に至る道の途中では、至るところで氷の芸術が見られる。
歩道が崩壊している地点

歩道を5分ほど歩くと、第一の関門と言える歩道崩壊地点に到着。歩道の真ん中が抜けていて、両側に残るコンクリートも雪が凍結しているので、とても歩いては進めません。右側のコンクリートの上を四つん這いで進み、関門をクリアしました。

象ヶ滝への分岐。直進すると上信県境の余地峠

象ヶ滝への分岐に到着。ここから右に折れて本格的な山道に入ります。土砂災害により、山道も至るところで寸断されていました。

河原に積もった雪の上を進みます。
第二関門の山道崩壊地点。ここから河原に降りて進みます。

河原の山道を10分ほど歩くと、滝の音が聞こえてきました。象ヶ滝へ到着です。厳冬期は川が凍っているので、滝壺近くまで迫ることが可能です。(ただし、無理は禁物!)

象ヶ滝手前の立看板
氷結した象ヶ滝と滝壺
冬場は川が凍るので、滝壺近くまで迫ることが可能
青みがかった氷が神秘的で美しい

象ヶ滝までは、熊倉集落から徒歩で30分ほど。氷が溶けると、象の鼻の形をした本来の滝の姿を見ることができると思います。