2月16日(日)に、南牧山村ぐらし支援協議会の主催による移住者交流会が村内の飲食店で開催され、私も協議会メンバーとして参加してきました。新規移住者が一同に会する機会は久々(数年ぶり)であり、参加者の顔ぶれからは、ここ数年の南牧村への移住傾向が見えてきましたので、私なりにまとめてみました。

今回の交流会には、コロナ禍以降に村に移住された方、古民家バンクを通じて住まいを持たれた方が19名(家族含む)、村長や協議会メンバー16名(家族含む)、全35名が参加しました。募集当初は何人集まるのか不安でしたが、予想以上に多くの方々にご来場いただいたと思います。最近の移住者情報には私も疎かったので、「こんなにいたのか」と感じました。交流会の後半には席もばらけて、移住者間の交流、移住者と協議会メンバーとの交流が活発に行われました。
何名かの方々と会話するなかで私が感じた移住者の傾向は、次のとおりです。
2拠点居住者が多い
参加者の中には、住所は村外に残しつつ村内に住居を構えた2拠点居住者が4組(うち2組はご夫婦)いました。いずれも菜園、絵描き、狩猟といった趣味を楽しむために南牧村に住まいを持たれたそうです。絵を描く方と会話しましたが、南牧で住んでいる古民家が広く、手狭な自宅には置けなかった大きなキャンバスを置いて油彩を描いていると話していました。
4組の方々のご自宅は東京、埼玉、群馬県内なので、首都圏からのアクセスの良さ(下仁田ICからも近い)が何より評価されたようです。コロナ禍以降に多拠点生活者は増えていますので、こうした傾向は今後も続きそうです。
年齢層はさまざま
2拠点居住の方々は割と年齢が高めでしたが、全体的には20代の若者から中高年層まで年齢層が幅広く、お子さんを連れてきた方もいて賑やかな会となりました。協議会メンバーも含めて子供連れの方が多かったのと、地域おこし協力隊も含めて20代、30代の方が一定数参加したので、終始子どもたちの声が聞こえる活気ある会となりました。
移住の経緯もさまざま
2拠点居住ではなく移住となるとハードルも上がりますが、移住を決めた経緯も人によってさまざま。古民家バンクで良い物件を見つけた方、人の勧めで移住を決めた方、キャンプ場を開くために来た方、数年かけて空き家を改修して引っ越した方、昨年開校した「なんもく学園」に子どもを通わせたくて移住された方もいました。移住後に村内で起業して中古車の販売や整備事業を行っている若者には、別途インタビューをする予定です。

今回の交流会には村内に移住した方だけでなく2拠点居住の方も多く参加しましたが、こうした方々が交流できる場がないため、今回のような交流会は貴重で有益だったのではないかと感じました。今回を機に参加者同士の交流が生まれることを期待したいと思います。私も全員とは会話ができなかったので、折を見て会話する機会を設けたいと考えています。(以上)