【南牧探訪】手軽に行ける南牧村の氷爆5選

南牧村の貴重な観光資源の一つが、滝。認知度が高い南牧三名瀑以外にも、村内には数多くの滝があり、厳冬期には氷爆が見られます。既に厳冬期は脱しつつありますが、村内で見られる三名瀑以外の氷爆のうち、手軽に訪問できる5つの滝を巡ってきました。(訪問日:2月24日)

本山の滝(砥沢)

南牧村の滝については、村のホームページのほか、道の駅などで入手できる「南牧村観光ガイド」でも紹介されています。今回はパンフに掲載された滝のなかで、難易度が「手軽」指定のものを5つ選び、訪問してきました。5つのうち4つの滝は、車を降りて少し歩けば見ることができます。

南牧村観光ガイド。主に手軽に行ける滝が掲載されている

熊倉不動滝(熊倉地区)

村内でも最奥に位置する熊倉集落の道端から眺められるのが、熊倉不動滝。車を降りればすぐに目に入り、轟音が聞こえてきます。水流が多くて迫力がありますが、滝までの距離が少々遠くて近づけないのと、滝の景観を樹木がさえぎっているのが難点です。

自然公園への分岐付近に立つ滝の標識。但し滝はここからは見えず、左カーブの先のあたりがビューポイント
道端から遠望できる熊倉不動滝。水流が多く轟音が響く

本山の滝(砥沢地区)

砥沢集落から県道を左折して砥沢大橋を渡り、支流沿いの林道をさかのぼった行き止まり地点から見られるのが、本山の滝(ほんやまのたき)。同じ名称の滝が二つあり、そのうちの一つは少し歩かないと見れません。この付近では、かつて砥石を産出していた砕石場の跡が見られます。

林道の行き止まり地点に立つ標識。本山の滝は二つあり、場所が少し離れている
林道からも見える本山の滝(1)
林道から河原を少し歩いた先で見られる本山の滝(2)。こちらは水流が細い
本山の滝(2)の付近では、砥石の採石場の跡が見られる

弁天の滝(六車地区)

県道の六車集落を右折し、底瀬川に沿ってさかのぼった先で見られるのが「弁天の滝」。「上底瀬」のバス停付近に車を停め、少し歩くと滝がみ見えてきます。

「上底瀬」バス停。橋の先に見えるのが弁天の滝
滝の標識
弁天の滝。水が流れ落ちる真ん中以外は凍っていた

大仁田不動滝(大仁田地区)

大仁田ダム手前の道端から見られるのが、大仁田不動滝。細い水流が幾筋かに分かれて流れ落ちています。滝の上には小さな社が祀られています。

ほぼ道端に立つ滝の標識。背後に見えるのが大仁田不動滝
氷柱のように凍った大仁田不動滝

おしん淵の滝(大塩沢地区)

大塩沢地区の最上部にある高原運動場近くの沢筋で見られる、おしん淵の滝。運動場に車を停めて左手の沢に下り、河原を5分くらい歩くと滝が見えてきます。道がないので手軽とは言い難いですが、滝までは割と短時間で到達できます。

高原運動場の駐車スペースに立つ標識。ここから沢に降りて5分ほど歩くと、滝が見えてくる
流れが枯れている河原を、石伝いに5分ほど歩く
滝が見えてきた
割と落差がある、おしん淵の滝

今回巡った5つの滝は、落差が小さいものの、厳冬期だけあって氷爆の姿を見ることができました。これ以外にも手軽に行ける滝に幾つか行きましたが(住吉の滝、蛇ツ剣の滝、滝の淵)、残念ながら凍っていませんでした。次というか来年にはレベルを上げて、手軽には行けない滝にも足を運びたいと思います。(以上)