(今さらながらの)移住した経緯

私が住む南牧村の星尾集落

既に3年近く前になりますが、移住の経緯を自分語り風に記します。それにしても、時がたつのは早い…。

 会社に勤めて約28年。時間の進み方が年々早くなり、30代、40代があっという間に過ぎ去った。このままだと気が付いたら定年を迎え、足腰が弱った老人になる…。そうした恐怖感から、まだ普通に動ける50代は別の人生を体験して、時間の進み方を少しでも遅らせたいと常々思っていた。また、会社の仕事はどうしても受け身になりがち。時間をすべて自分で組み立てたい欲が、年々強まっていった。
 一方、両親が高齢になり、年々衰えてきた。まだ足腰が動くうちに共に過ごす時間を増やし、どこかへ連れていったり喜ばせてあげたい。これまで満足に親孝行しなかった分、育ててもらった恩を少しでも返したいと思い始めた。

 …という幾つかの要因が退職の決断を後押しして、50歳という節目の年に第二の人生をスタートした。では、親孝行以外に何をやるか?その答えは、「地域で暮らしながら全国各地を旅するライター」であった。


 会社員時代には、よく休日に日本各地を旅行した。そこで地域の方々と触れ合ううちに、自分も地域(田舎)で暮らし、何かを始めたくなった。40代後半からは、本格的に移住を考え始めた。そして、幾つかの候補地から、実家がある長野県上田市と東京のどちらにも近い群馬県甘楽郡の南牧村を選んだ。ここは2009年に登山で初めて訪れて以来、時が止まったような山村景観に魅了され、何度も訪問していた。そのうち、直感的に「ここに住みたい」と思うようになった。
 そして2017年10月に会社を退職し、村で知り合った方から紹介された星尾集落の古民家に移住した。

移住のきっかけは「直感」という人、意外に多いと思いのではないでしょうか?南牧村の魅力については、別の記事で書きたいと思います。